7月24日 さらば黒部 黒薙川

<7月24日 さらば黒部 黒薙川>

以前日記でもご紹介しましたが、15年来毎年通っていた黒部川支流の一つ黒薙川に今年から行けなくなってしまいました。何故かと言うと、今までは黒部峡谷鉄道なのか関西電力の寛容な配慮でトロッコ電車のトンネル、線路上の通行が自己責任の下許可されていたのですが今年から一切通行禁止となってしまいました。

数年前から駅員さんによっては厳しくなっていましたが、今年から黒薙温泉側からのトンネル入り口にまで鍵付きの鉄格子の扉が設置されていたのを見て諦めました。
黒薙川と言えば黒部川に何十とある支流の中でも最大級で上流はあの有名な北又谷、柳又谷です。我々レベルだとその下流域でも一端の渓流釣師の気分にさせてくれました。

大型リュックにテントを担ぎ砂防ダムを幾つか超え1時間~2時間歩き15年間黒薙通いをしてきたわけです。今までに最大38cmを筆頭に尺上のイワナは20匹以上釣りました。家にある7匹の剥製の内5匹は黒薙川のイワナです。

*当時小学生だった息子とも4~5年通い、ある年などは熊にも出会いました。
急激な増水で流されそうになったこともあります、息子の手を掴み腰まで水に浸かり逃げました、今考えただけでもぞっとします。
*最初の頃はアブの存在を知らずに8月にも結構行き酷い目に遭いました。
*ベースキャンプに食料を置いて釣りに出かけ生き倒れとはこんな感じになるんだろうな~と思うほど腹が減ったこともありました。
*釣行が1週間遅ければテントを張った場所が大水害で流され命が危なかった年もありました。

*その翌年に行った時は雪道がズタズタで川にゴロゴロ転がっていて渓相が一変しイワナが1匹も釣れなかった年もありました。

小川温泉側の越道峠から入り上流へ行くのが源流釣師の通常ルートだそうですが、我々レベルにはチョット無理、思い出したら限がありませんが来年からもう行けないのかと思うと残念でなりません。非常に残念ですが良い思いをさせてもらって来た黒薙川に感謝です。

まっ、とりあえず、一旦「さらば!!黒薙川」と言ったところです!!